だれがとどめられようか

同期が医者目指すんだって。
ごめんな。って。「きっとみんなには今年の新人は辞めるの早い云々って迷惑かける。本当にごめん。」って。そういいながら、でも夢を追いかける彼に相当な羨望を抱いた。
彼が大学四年生の頃に起こった不幸の後、ずっと医者になりたかったって。今の仕事について、ドクターと関わるようになって改めて医者になりたいって思ったって。ごめんな。って。でも頑張るからって私たちに打ち明けた彼は本当にかっこよかった。
きっと、私よりも年上な彼が学生をもう一度最初からやると決意するのは相当勇気があったろうに。親を説得するにもすごく根気がいっただろうに。
それでも最初の一歩を大きく踏み出した彼を本当に尊敬する。
頑張れるみんなと同期になれて本当によかった。ありがとう。って。
そんなのはこっちのセリフだ。
私が目先のことに捕らわれているとき、きみはいろんなことを考えて、いろんなことに悩んでいたんだね。気づけなくてごめん。
「俺は自分の"手"で、人を助けられるようになる。」
最高にかっこよかったよ。同期の間で、先輩の間で、今年の新人の中で一番かっこいいと言われようがなんだろうが、あんたの一番かっこいいところは私たちが一番良く知ってる。外身より中身が一番かっこいいことを私たちは知ってる。
本当は泣きたかった。日本酒煽りながら本当は泣きたかった。明日にはもう名古屋に帰ってしまうから。最後なわけじゃないけど、それでもやっぱり遠いから。

応援する。そして貴方のようになる。
私の夢はこの仕事に就くことだったから。私はここで頑張る。この中で夢を見つけてみせる。
ありがとう。いっぱいいっぱい気づかされた。
あなたと同期で良かった。大好きだよ。会社を去っても、貴方は大事な私たちの仲間です。
ありがとうSGO。
ここでしか言えなくてごめんね。